節約疲れの消費者を狙った戦略
日本マクドナルド社は都心でで4月から高級感あふれる店舗を展開してきた。通常の店舗より商品単価が高く、店の雰囲気も落ち着いたものになている。これまでの店舗では取り込みにくかった女性層など顧客の拡大を狙った。
デフレ時代に逆行する試みだであったが、やはり苦戦を強いられてきたようで、7月から試験的に低価格商品の販売を始めた。実際マクドナルドは3ヵ月ぶりに売り上げが減少し、採算不良店舗の閉鎖なども行われている。
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高級マックの取り組み
新世代デザイン店舗は青山赤坂など都心13店舗で展開している。単価は通常商店舗より単品で30円、セットでは最大50円高い設定になっていた。都会にマッチした店舗と価格を模索していたが、7月から従来店舗で実施している100円マックや0円コーヒーメニューを実験的に投入することを決めた。
8月5日までの限定商品として、プレミアムローストコーヒーSサイズとカフェラテSサイズを半額で提供する。このキャンペーンで黒と茶を基調とした落ち着いた店内でコーヒーをゆっくり味わってもらう時間を提供したい、とのこと。
新デザイン店舗の売り上げは女性の評価を受けて上々とはいえ、安価な商品に頼らざるを得ない現状。価格設定の試行錯誤は続く。脱価格戦争を狙う飲食業界がマクドナルドの行方を見守っている。
日本マクドナルド 新世代デザイン店舗
http://www.mcdonalds.co.jp/urban/index.html