猛暑の影響で不漁が予測されるサンマ
庶民の秋の味覚がピンチである。連日の猛暑の影響でサンマたちが「避暑」している。
水産庁が発表したサンマの北西太平洋の推定資源量が例年の4割減であるとのこと。今年は漁獲量が激変すると考えられ、今秋は値段の高騰が予測されている。漁業関係者の間では、異常気象による北半球の猛暑が影響しているとの声もある。
※イメージ
初物は1尾1500円!?
東京と百貨店に並んだ初物に付いた値段は1尾1500円。庶民の食卓に並ぶ食材の値段ではない。築地市場の卸値も前年同期の4割高で推移しているという。
7月に北海道で始まったサンマ漁でも漁獲量が激減している。今後大型船の漁が解禁されるが、当面不漁が続くことが考えられる。
水産庁は資源量が減少した原因は「不明」としているが、表面海水温の上昇でサンマの回遊パターンが変化している可能性が指摘されている。漁業関係者からは夏場の主な漁場となる北海道沖の海水温が上昇し、サンマが集まってこないとの声が上がっている。秋には産卵の為に関東沖まで南下してくる。
異常気象が生物資源に与える影響は甚大である。人類も食物連鎖の一部であることを忘れてはいけない。人類ができる環境対策を一刻も早く確実に進めていかねばならないであろう。
水産庁 水産統計資料
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/toukei/index.html