第1四半期は薄型TVが前年比数69%増と市場を牽引
GfK Japanは、2010年上半期の家電およびIT市場の販売動向にて、主要カテゴリーは好調に推移したと発表した。
家電販売全体の約7割を占める家電量販店チャネルにては、第1四半期の金額前年比が18%増、第2四半期も3%増となったという。
4月のエコポイント制度改正前の駆け込み需要により、薄型TVの販売が前年比数で69%増と急増したことが第1四半期の大きな伸びに繋がったようだ。
薄型TV以外の家電製品も堅調な推移で、携帯電話(前年比数は0.5%減)を除き前年比数でプラス成長といい、その携帯電話も第2四半期はプラス成長と回復基調にあるという。
iPadなどスレート端末や3Dテレビなど更なる成長に期待
特に、iPadなどのスレート端末や3Dテレビが発売され、更にミラーレス一眼、スマートフォンなどが急成長を示したほか、種々のカテゴリーで、更なる成長が見込まれる製品が登場してきており、下半期も堅調に推移する見通しとのこと。
その他主要なものは、以下としている。
・DVD/Blu-rayは、Blu-ray Discレコーダーが牽引し、前年
比数で14%増
・パソコンは、15インチ以上のスタンダードノートPCとデスク
トップPCが市場を牽引し、前年比数6%増
・デジタルカメラは、数量前年比9.7%増と2年ぶりのプラス
成長、ミラーレス一眼が拡大
・冷蔵庫は、エコポイント効果で前年比数4%増、高価格帯の
購買が一段落
・洗濯機は、前年比数で6%増、縦型が好調で高機能化も
なお同社のデータについては、全国有力家電量販店より毎日POSデータを収集し、モデル別であらゆるカテゴリーの動向を調査するもので、多くの市場データが出荷時点を捉えているのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴という。
同様に総合量販店や地域家電店、インターネットチャネルなどからも販売データを収集しているとのこと。
GfK Japan
http://www.gfkjpn.co.jp/