平成22年6月国際収支状況が発表
平成22年8月9日、財務省は、平成22年6月中・国際収支状況(速報)を発表しました。
平成22年6月の経常収支は、1兆471億円の黒字となりました。平成21年6月と比べると18.2%(2323億円)黒字幅が縮小しました。
平成22年6月の貿易・サービス収支は、6588億円の黒字となりました。平成21年6月に比べると35.4%(1723億円)黒字幅が増加しました。
(画像は財務省前)
6月国際収支状況の特徴は?
今回の国際収支状況で注目すべきは、貿易収支の結果と経常黒字が減少したことです。アメリカの景気減速や長期金利低下によるドル安・円高が、経常黒字減少の背景とみられます。
また、平成22年6月の貿易収支については、7690億円の黒字となり、平成21年6月に比べると、26.6%増加(+1617億円)しました。アジア向けの鉄鋼や自動車の輸出が増加したことが背景とみられます。
円高による輸出への影響、アメリカや中国の景気減速懸念がある中、来月の国際収支動向は、今後の日本国内の景気動向を見極める意味でもますます注目されるでしょう。
財務省
http://www.mof.go.jp/index.htm平成22年6月中 国際収支状況(速報)の概要(報道発表、財務省サイト内)
http://www.mof.go.jp/bop/pg2206.htm