センセーショナルな週刊ダイヤモンドの特集
8月23日発売の週刊ダイヤモンドで「解雇解禁 タダ乗り正社員をクビにせよ」との大胆な特集が組まれている。ダイヤモンドオンラインのコラムにて筆者の一人、早稲田大学高等研究所準教授の渡部幹氏が補足的コラムを綴っている。
非正規社員に無力感が蔓延するなら――
筆者は米国で実証された「無力感」をテーマとした実験をもとに、
残業している横で正社員がゲームをしていたり、頑張った結果を全てタダ乗り正社員が持っていってしまうならば、非正社員は「自分は会社の業績のために頑張っているはずなのに、いったい何のために頑張っているのだろうか」と、常に思うだろう。それが無力感へとつながっていく。
と非正規社員の心情をとき、不公平が公然とまかり通るならば、社会の倫理観の崩壊、希望の欠如へと繋がっていき、結果日本社会全体にとっても良いものはもたらさないと警告する。
そしてこれを打破するためには柔軟で流動的な雇用体制、1度雇われたら殆ど安泰で、非正規になったら終わりというような制度は改革していかねばならないと主張する。
100年に1度の危機の最中である我が国でも、100年に1度の改革の時期が来ているのだろうか。
ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/ダイヤモンド・オンライン 渡辺幹氏コラム
http://diamond.jp/articles/-/9166