経済無策という状況
「経済無策はなぜ起こるのか」コラムの中で竹中平蔵氏はこの点について疑問をなげかける。解決しない円高の問題と、それによる企業収益への圧迫に対して、政府や日本銀行は確固たる経済政策をとらず、経済界への苛立ちを煽っているような現状を問題視する。
処方箋の不在
現状の日本経済について、竹中氏は経済問題をレビューする。まず、問題点を明確にすること、そのうえで問題に対する処方箋を示すこと。そして現状の経済無策はその処方箋がないこと、敷いては問題の明確化ができていないことが原因だと指摘する。
そして専門家を積極的に登用することを推奨する。
経済政策が専門化され困難になる中で、主要国では経済専門家をアドバイザーとして重用する傾向が高まっている。日本でも、菅首相が真に信頼するアドバイザーを積極活用し、首相はそのアドバイザーと心中する覚悟で確固たる経済政策を実施すべきではないか。
最後に竹中氏は企業が海外に拠点を移すケースについて、そのコストの大きさを厳しく認識する必要があると締めくくる。
竹中平蔵のポリシー・スクール
http://www.jcer.or.jp/column/takenaka/index220.html