力強い景気回復
経済成長の鈍化や高い失業率に悩まされる先進国とは対照的に、経済成長が加速するインド。製造業、鉱業、公共事業が急増し、4~6月期は前年同期比8.8%の成長を示した。
専門家は、世界金融危機に対するインドの回復力の強さを示していると指摘したものの、今後もこのペースで成長を続けるかは疑問とつけ加えた。工業生産と輸出は減少している。
今後の目標
インドの指導者は、今後は成長率を9%まで押し上げ最終的には10%を目指す意向を表明した。貧困軽減と国民の約半数を占める25歳以下の若者を対象に雇用の機会を増やすためには成長速度を速める必要がある。
専門家の予測
しかし、専門家たちの見解は、そのような高い成長率の実現には、さらなるインフラ投資の拡大と規制緩和なしには難しいというもの。また、世界各国の景気減速により、海外からインドへ投資する資金や輸出需要の減少がインドの経済成長を損ねる恐れもある。
インドでは、強い成長が物価、特に食品、エネルギーなど生活必需品価格の高騰を招いており、ここ数か月は卸売物価が年率10%近く上昇している。
NY Times
http://www.nytimes.com/2010/09/01/business/global/01rupee.html?_r=1&ref=business