平成22年7月国際収支状況が発表
平成22年9月8日、財務省は、平成22年7月中・国際収支状況(速報)を発表しました。
平成22年7月の経常収支は、1兆6759億円の黒字となりました。平成21年7月と比べると26.1%(3467億円)黒字幅が拡大しました。
平成22年7月の貿易・サービス収支は、7383億円の黒字となりました。平成21年7月に比べると387.4%(5868億円)黒字幅が増加しました。
(画像は財務省前)
7月国際収支状況の特徴は?
今回の国際収支状況で注目すべきは、経常収支や貿易・サービス収支の黒字幅が大幅に拡大したことです。また、自動車、鉄鋼、半導体電子部品の輸出が特に伸びたことも注目されます。
また、平成22年7月の貿易収支については、9161億円の黒字となり、平成21年7月に比べると、110.0%増加(+4800億円)しました。中国を含むアジア向けの輸出が、輸入量の増加に比べ大幅に上回ったことが背景とみられます。
現在、円高による輸出への影響が浮き彫りとなり、日本政府は、単独による為替介入も示唆しています。今後は、民主党代表選挙後の経済政策で、どのように国際収支状況がどのように推移していくかが注目されるでしょう。
財務省
http://www.mof.go.jp/index.htm平成22年7月中 国際収支状況(速報)の概要(報道発表、財務省サイト内)
http://www.mof.go.jp/bop/pg2207.htm