新大阪―鹿児島中央直通は１万円台に？--来春開通の新幹線

来年３月12日に新大阪―鹿児島中央間で直通運転を開始する山陽・九州新幹線だが、運営するJR西とJR九州両社の運賃設定は18,000～21,000円(普通車指定席)で最終調整をしているという。

読売新聞などが報じたもので、新大阪―熊本間は16,000～18,000円と、いずれも２万円を切るレベルになりそうという。最速3時間47分で結ぶ「みずほ」も誕生させ、これは「さくら」に対し約500円の割り増しとなる見込みだ。

それでも、通常期の大阪（伊丹）空港―鹿児島空港間の航空運賃が26,800円、大阪―熊本空港間23,500円に対し、5,000円は安くなることになる。

JR側はさらに、大阪（伊丹）空港―鹿児島空港を１日11往復する空のダイヤを意識し、毎時約１本の直通列車の運行を計画するほか、リクライニング機能が充実した座席、女性専用トイレや全身が映る三面鏡を備えた化粧室などで、車内の快適性の向上も目指している。

一方、迎え撃つ航空会社は、４時間を切る新幹線の登場に乗客を奪われかねないと心配する。東北新幹線の開通で、全日空の羽田―仙台線が廃止に追い込まれたという前例があるからだ。

スカイマークは、10月末から神戸―鹿児島と神戸―熊本線の平日（月～木）の片道運賃を現行の12,800円から8,800円に値下げするという。JALもまた同時期から大阪―鹿児島線の航空機を小型化し、総座席数を半分程度に減らして搭乗率を上げ、利益を確保する狙いという。

なお、JRが国土交通省に正式にダイヤや料金を申請するのは、10月になる見込みで、果たしてこの空陸の集客合戦は、いずれに軍配が上がるか、ECOの観点でも気になるところだ。



読売新聞　
http://www.yomiuri.co.jp/index.htm

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