何で外国人は円を買うの?
15年前の史上最高値をうかがいかねない勢いで続いている現在の円高。ゴールドマン・サックス証券のエクイティ部門eコマース部長で、日本証券アナリスト協会検定会員でもある土居雅紹氏が、自身のブログ「土居雅紹のナルホド投資研究」にて、「ドル円相場を外から見ると」というテーマの解説を行っています。
3方向から
土居氏は解説の中で、円高の原因を3つの観点から分析します。1つは「外国の人たちは、日本の内情を知らないで投資しているのではないか」という疑問に対して。
これについて土居氏は、数十年前ならともかく、現在日本の情報が外国人には分からない、というのは考えにくいとします。ただ日本人ほどに知らないという可能性は否定しません。
2つ目は、米欧諸国による自国通貨安政策。この場合、輸出に依存する日本は当分厳しいと解説します。
3つ目が、膨大な外貨の資産を抱える国々が、仮に米ドルやユーロ以外の通貨に資産の一部を移そうとしたとき、その対象が円になる可能性が高いという点です。
また個人の投資家においても、円高トレンドにみなが乗って、更なる円高を招くことが考えられるとします。
投資におけるプロ中のプロである、ゴールドマン・サックスの現役部長の解説は、色々とヒントがちりばめられているかもしれません。
編集部 宗近 明
土居雅紹のナルホド投資研究
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