海外投資ファンドが中小企業向け融資事業に意欲
日本振興銀行の破たんを受け、海外の投資ファンドが増資引き受けによって中小企業向け融資事業に意欲をみせている。
投資ファンドはすでに振興銀と水面下で接触しており、江上剛社長は10日の会見で
「彼ら(ファンド)からみれば健全に成長する市場があるということではないか」
と語っている。
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改正貸金業法がカギ
大手銀行幹部は、商工ローン業者が破たんに追い込まれた状況で、この空白地帯にチャンスがあるとみているのではと分析している。
しかし、商工ローン業者の破綻の背景にある改正貸金業法によって、かつてのように利ざやを稼ぐことは難しい。海外ファンドの思惑が順調に進むかどうかは疑わしい。
収益は得られるのか
加えて、中小企業向けの融資は大手銀行から信用組合まで多くの金融機関がしのぎを削っている激戦区である。
そのため、収益の得られない金利水準になることが予想されるが、投資ファンドである以上は投資家の期待に応えるリターンが期待されるため、簡単には手を出せないのではないかという指摘がある。
Sankei Biz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100911/bse1009112221007-n2.htm