最高の金利水準で日本を魅了
ブラジルは中南米最大の経済国である。今年に入って利上げ幅が世界最大水準となっている。
今年1~7月の日本の投資信託によるブラジル債券の買い越し額は76億ドル(約6400億円)となった。この規模は米国、カナダ、オーストラリアの債券買越額の合計を上回ったほか、英国とユーロ圏への投資額をも上回っている。
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日本人投資家が飛び付くキャリー取引
ブラジル中央銀行は今年政策金利を2%引き上げて10.75%としている。ブラジルの金利水準はレバノン、パキスタン、ベネズエラに次いで世界最高水準である。そのため低金利で資金を調達して高金利資産に投資するキャリー取引の投資家を惹きつけている。
世界中から日本人投資家は積極的であると評価されている。彼らはキャリー取引に妙味を覚え、ブラジルは日本の投資マネーを集めている。日本人投資家のブラジル債券保有額は53%増加で過去最高になっている。
金利はしばらくは下がらないと見られているため、キャリー取引の人気はしばらく続くと考えられている。
HSBCブラジル債券オープン 基準価額・チャート
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