シャープ(株)は22日、米国のソーラーディベロッパーである Recurrent Energy, LLC (リカレント社)を買収、完全子会社とすることで合意したと発表した。
買収手続きは、関係当局の承認等を経て年内に完了する見込みとのこと。
北米ソーラー市場は、電力会社向けプロジェクトを中心に大幅な需要の拡大が見込まれ、この電力会社向けビジネスではディベロッパーの役割が大きいという。
ディベロッパー機能保有でソーラー事業を拡大
サンフランシスコに本拠を置くリカレント社は、電力会社と連携し、太陽光発電プラントの開発・販売までを行う米国大手のソーラーディベロッパーで、アメリカ・カナダを中心に約2GWのプラント開発案件を保有するとともに、欧州等でも事業を展開する。
シャープがディベロッパー機能を持つことは、ソーラー事業の更なる拡大に重要といい、リカレント社の発電事業開発ノウハウを生かし、セル・モジュールの開発・生産からプラント開発・販売までを展開し、ソーラー・トータルソリューション・カンパニーを目指すとしている。
これまでは、太陽電池の製造販売メーカーという立場だった同社だが、既にタイや欧州での発電所受注展開も進めており、今回の買収は事業の幅を大きく拡大する転機となりそうだ。
シャープ(株)
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