数値も示す猛暑
東京電力や関西電力など、大手10電力会社が加盟する「電気事業連合会」が、2010年8月分の電力需要実績(速報)を発表した。
それによると、8月分の電力需要は10社合計で約849億kWhとなり、前年同月比9.2%もの増加となった。
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電力使用量の内訳を見ると、主に家庭向けの電力使用量を示す「電灯」の項目では、約273億kWhとなり、検針期間が前年より短かったにもかかわらず、前年同月比9.5%増と1割近い伸びを示した。
複合商業施設などでの電力消費量を示す「業務用」の項目では、前年比6.2%増の約212億kWh。工場など「産業用」では、11.1%増の約312億kWhとなった。
興味深いのは産業用の大口の電力需要で、景気後退の影響からか、2008年10月度より2009年11月度まで、14ヶ月連続で前年比需要が減少(内20%以上の減も3ヶ月)した。
けれども2009年12月度より再び上昇をはじめ、この8月には11.6%の増加を記録。これが猛暑だけに頼らない、景気の回復基調であることを願いたい。
編集部 宗近 明
電気事業連合会:「2010年8月分の電力需要実績(速報)」(PDF)
http://www.fepc.or.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2010/09/17/sokuho0917.pdf