24日のニューヨーク商業取引所で、金の先物価格が一時1トロイオンス=1301.6ドルに達し、終値でも1298,1ドルと史上最高値となった。
一方15年ぶりの円高・ドル安も進む中、田中貴金属工業が、昨年に続き一般消費者が投資や金(ゴールド)についてどのように意識しているか」のアンケート調査結果を、この22日に発表している。
この調査は、今年の6月に全国の20歳から69歳の一般男女500名に対し、訪問面接形式で行ったもの(カッコ内は昨年の数値)という。
投資は、長期的な資産形成目的の姿勢が
これによると、投資に対する意識では「マネーゲームになるような投資はしたくない」が「とてもそう思う」と「まあそう思う」合わせて79%を占め、「投資は長期のスタンスで行うべきだ」が48%と約半数となったことを含め、投資を短期的な売買による利益目的ではなく、長期的な資産形成を目的に実施するという投資家の慎重な姿勢がうかがえるとしている。
最近購入した金融商品は、
1位:「株式」14%(17%)
2位:「投資信託」11%(8%)
3位:「国債」5%(5%)
4位:「外貨預金」3%(5%)
5位:「金投資」2%(0%)
となり、比較的リスクが高い「株式」などへの投資が減少し、運用をプロに委せる「投資信託」や世界共通の安全資産の「金投資」への投資が増え、安全志向になっているという。
ただ、今後購入してみたい金融商品では、
1位:「預貯金」40%(32%)
2位:「株式」 13%(11%)
3位:「金投資」12%(9%)
と、預貯金への貯蓄志向であるものの、「金投資」の増加率が高い。
「金投資」の魅力は、世界的な通用性と値上がり期待
また「金投資」の魅力では、世界的な通用性は変わらないものの、値上がりの可能性を答えた割合が前年の19%から42%と倍加し、この関心度では前年の40代から30代へと世代の変化があるとしている。
米国では、追加の金融緩和が予想されているため、ドルを売って金を買う動きが進んでおり、同社の結果を含め、いま安全な実物資産としての「金」に、世界の注目が集まっている。
田中貴金属工業(株)
http://gold.tanaka.co.jp/index.php