スズキ(株)は24日、家庭のコンセントで充電できる電動スクーターの公道走行調査を今月中に始めると発表した。
電池搭載でもガソリン車と同等の車両重量を実現
同社が開発を進めてきた試作車「e-Let's」(写真)がこのほど完成、回生充電が可能な高性能インホイールモーターとリチウムイオン電池、充電器システムを搭載しながらも、ガソリンエンジン搭載車と同等の車両重量という。
電動スクーターならではの滑らかな加速と軽快な走りに加え、低騒音、低振動、排出ガスゼロの高い環境性能を実現している。また充電は家庭用の100Vを使用し、1回の充電(約4時間)で約30kmの走行(30km/h定地走行時)が可能とのことだ。
同社は今後、様々な条件下で走行データを収集し、早期の製品化を目指すとしている。
先行のヤマハ、ホンダと3社が出揃うことに
このほか、ヤマハ発動機が個人向けに今月から首都圏で先行発売を開始した電動バイク「EC-03」は、6時間の充電で43kmの走行を可能とのこと。さらにホンダも年末から、企業や個人事業主を対象に電動バイク「EV-neo」のリース販売を行う予定というから、ここにきて国内各社の新製品が揃うことになる。
環境意識の高まりとともに、4輪車業界だけでなく国内2輪車業界にも電動ブームが到来し、正に今年は電動車元年といえそうだ。
スズキ(株)
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