駆け込み需要が10月以降の新車需要を先食い
トヨタ自動車が今後の新車販売台数の予測を発表した。それによると、2010年10~12月の新車販売台数は前年に比べて3分の2程度、2011年1~3月は2割程度低い台数になるという。
一方、10年10月~11年3月について、他自動車メーカーの予測は、前年同期比3割減とするものが多い。
エコカー補助金制度が終了する前の駆け込み需要が7月から目立ち始め、その勢いが補助金制度終了間際まで増し続けた。こうしたことが下期の新車需要の多くを先食いしたとみているからだ。
中には強気な予測を立てるメーカーもある。ドイツ アウディの販売担当役員などは、日本の下期新車市場を前年の1割減と予測している。エコカーに対する減税措置もあるし、それに加えて日本での不況はヨーロッパほどの深刻さはないというのがアウディの見方だ。
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日産自動車の販売促進策
日産自動車は、販売好調である新型マーチの納期が、補助金制度終了まで間に合わない状況となった。
新型マーチ、エコカー補助金制度の終了前に発売を間に合わせた新型エルグランド、新車攻勢の先陣を切ったジュークの3車種について、販売の勢いを持続させるため、販売促進策を採用した。補助金制度を活用できずに9月末までに成約した購入者には、販売店と折半で10万円を提供するといったものだ。
各メーカーともしばらくは新車の受注残があるので、実際に大きな減少になるのは、11月以降とみられている。
JCastニュース
http://www.j-cast.com/2010/09/25076402.html