新車が全体を引っ張る!
自動車大手日産が、9月28日に8月の生産・販売・輸出実績を発表した。グローバル規模で見た場合、発表3種すべてが前年同月比増という好結果となった。
詳しく内訳を見ていくと、国内乗用車販売が40,861台となり、前年同月比50.3%増と好調さが極めて目立った。これはエコカー補助金などの駆け込み需要に加え、6月に販売を開始した新型車「ジューク」、フルモデルチェンジでの市場投入となった「マーチ」「エルグランド」の好評が大きい。
商用車・軽自動車も含めた国内販売の合計は、55,083台で34.6%のプラスという結果だった。
※画像はイメージ
新興市場で好調も北米は…
海外での販売も全体で261,398台のプラス1.1%となり、8月としては同社の過去最高を記録。ロシアで80.7%増、中国で19.3%増、東南アジアを含むその他で43%増と目覚しい数字が並ぶが、反面政府による購入支援策の終了した米国ではマイナス27%と大きく落ち込んだ。補助金が終了した日本も他人事ではない。
日本からの輸出を見ると、米国の不調をうけ北米向けはマイナス36.7%と下落が目立ったが、欧州向けが好調だったこともあり、前年同月比では11.9%増の43,145台だった。昨今の円高のなか、輸出で結果が出たのは雇用の面からも心強い。
また生産台数も好調が目立ち、国内生産が91,519台で24.6%の増加。海外生産が219,353台で33.8%の増加。合計では31%増となった。
編集部 宗近 明
プレスリリース:日産自動車、2010年8月度の生産・販売・輸出実績
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2010/_STORY/100928-01-j.html