特産品を海外へ販路拡大
食料品製造業界などの中小企業の間で、特産品販売先を海外へ拡大する動きが広がっている。景気低迷や食生活の変化で国内需要が落ち込んだことが背景にあり、生き残りをかけた販路拡大に本腰をいれている。
地元の老舗食品製造会社などが
鹿児島市内にある老舗の水産加工会社「敬天水産」は、昨夏から香港や台湾での見本市などに参加している。今年6月には台湾の専門商社と一部加工商品の買い取り契約を結んだという。
また、仙台味噌を生産する「仙台味噌醤油」では、海外の試食会で、洋食向けに味噌の新たな活用法を提案するなど、販路拡大の足がかりを固める動きをみせている。
拡大する新興国市場へ
中小企業などの海外展開を後押しする日本貿易振興機構(JETRO)によると、特産品の海外販路開拓などに関する企業からの相談件数は、2010年上期では前年より約15%増加したということだ。
国内市場の需要低下から、拡大する新興国市場を商機ととらえて海外に目を向ける企業が少なくない。
JETRO
http://www.jetro.go.jp/indexj.html仙台味噌醤油
http://johsen.sakura.ne.jp/