米中古住宅市場の現況
全米不動産協会(NAR)が23日に発表した8月中古住宅販売戸数は前月比7.6%上昇、季節調整済みの年率換算値は413万戸となった。前年同月比では19%減少している。地域別では、西部は約14%、北東部は8%、中西部と南部は5%、それぞれ上昇した。過去15年間で最低となった7月より若干上方修正されたものの依然、低水準で推移している。
不況の影響を受ける住宅市場
景気後退が終了した後も、高い失業率と記録的な差し押さえ件数から米経済は強い復活を遂げずにいる。住宅購入者への税控除という米政府支援策が4月で打ち切りとなり、住宅市場の低迷が続いている。市場には400万近い在庫物件があり、現在の販売ペースで約1年分の供給に値する。
米不動産仲介業者リアルティトラックによると、2007年12月の景気後退以来、住宅差し押さえ件数はおよそ250万件で、ムーディーズ・アナリティクスでは、今後4年間でさらに330万戸が差し押さえられる可能性があるとしている。
TIME
http://www.time.com/time/business/article/0,8599,2021014,00.htmlthe National Association of Realtors(NAR)
http://www.realtor.org/