商業販売額は40兆2610億円、前年同月比2.0%の増加
経済産業省が9月30日、8月分の商業販売統計速報を発表した。それによると商業販売額は40兆2610億円、前年同月比2.0%の増加となった。内訳は卸売業が29兆290億円で同1.1%増。小売業が11兆2320億円で同4.3%増。
商業販売額の季節調整済前月比は▲1.9%減。卸売業は同▲3.0%減。調整前指数と季節調整済指数との乖離の大きさから、8月の猛暑が景気を強く刺激したことがうかがえる。
衣類卸売業が下落・自動車小売業は好調
卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業(前年同月比11.4%増)、各種商品卸売業(同8.9%増)、食料・飲料卸売業(同8.3%増)が高い伸びを示した。
一方大きく下落したのは、衣服・身の回り品卸売業(▲28.8%減)、その他の卸売業(同▲11.0%減)、農畜産物・水産物卸売業(同▲9.6%減)。家具・建具・じゅう器卸売業(同▲9.5%減)であった。
小売業を業種別にみると、自動車小売業(前年同月比18.0%増)、燃料小売業(同11.2%増)、機械器具小売業(同9.5%増)が高い伸びを示した。小売業業種別で唯一、各種商品小売業(百貨店など)だけが同▲1.9%の減少となった。
百貨店は振るわず、スーパーは前年とほぼ同じ
大型小売店販売額は1兆5497億円で前年同月比でみると▲1.3%減。内訳は百貨店が4743億円で同▲5.0%減。スーパーは1兆754億円で同0.4%増。大型小売店の季節調整済前月比は2.0%増。内訳は百貨店が同1.3%増、スーパーは同0.7%の増となった。
百貨店では主力商品である衣料品が振るわず同▲6.6%の減少となった。一方、スーパーの主力商品である飲食料品は同1.5%増となったことから、両者の差が顕著になったとみられる。
コンビニエンスストアはサービス売上げ高が伸びる
コンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は7427億円で、前年同月比3.2%増。商品別にみると、ファーストフード及び日配食品が2570億円で同2.4%増。加工食品が2343億円で同8.1%増。非食品が2225億円で同▲1.1%減。商品販売額は7139億円、同3.0%増。サービス売上高は288億円、同7.4%増となった。
商業販売統計速報 平成22年8月分
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/result/pdf/h2sapdfj.pdf