モンゴル国内初の精油所
丸紅株式会社(丸紅)と東洋エンジニアリング株式会社(東洋エンジニアリング)が共同で、モンゴルセキユ社が計画しているダルハン製油所建設に参画することを決めた。
モンゴルセキユ社は、首都ウランバートルの北方約200kmに位置するダルハン市に製油所を建設する予定。規模は原油処理能力 44,000バレル/日。製品別ではディーゼル100万トン/年、ガソリン63万トン/年、ジェット燃料6万トン/年を見込んでいる。
モンゴルはこれまでディーゼル燃料油、ガソリン、航空燃料など石油製品のほとんどをロシアから輸入してきた。ダルハン製油所は国内初の精油所建設となり、稼働すれば外国依存からの脱却への第一歩となる。今事業は、モンゴルにとって非常に重要な意義を持っているといえる。
丸紅と東洋エンジニアリングは同製油所の建設、保守・運営管理を請け負う。建設受注金額は6億米ドル程度。2014年秋の稼働を目指している。
原油調達先も丸紅が模索
ダルハン製油所の原油調達先の選定についても丸紅が協力。候補としてイルクーツク油田や隣国のカザフスタンを模索している。イルクーツク油田は同社がすでに、原油買付けなどで包括提携を締結している。
モンゴルでは石炭・銅・ウランなどの鉱山資源が豊富だ。モンゴルセキユ社は政府系企業であるだけに、日本企業の技術提供によって両国の互恵関係の発展が大いに期待される。
丸紅
http://www.marubeni.co.jp/news/2010/100929.html