既存気動車から電気自動車への改造が人気
国土交通省は、エンジンで動く自動車を電気自動車(EV)に改造する場合の技術基準や審査・登録手続きに関する留意点をまとめた。日刊自動車新聞が伝えている。
既存自動車のEV改造(EVコンバージョン)は、コストもかからず容易に行えるため、ビジネスとして手掛ける事業者が増えている。改造に必要なモーター、ケーブル、バッテリーといった関連装置や部品も充実してきており、改造ノウハウの蓄積もあって低コストで実現できるようになったからだ。
EVコンバージョンは、整備事業者、特装メーカー、部品・用品メーカーなど多様な事業者が手掛ける傾向にある。それに伴い、国土交通省の各運輸局や検査登録事務所への問い合わせや相談も多く寄せられるようになった。
電気自動車への改造にあたっての留意点
国土交通省ではこうした状況を鑑み「電気自動車への改造(EVコンバージョン)にあたっての留意点」という冊子を作成し各運輸局や自動車検査法人などの窓口に配備、ホームページでも公開した。
主な内容は次の3項目。
(1)留意すべき保安基準
(2)自動車検査に必要な手続き
(3)自動車の改造を事業とする場合の責任
エンジンを取り外すことで影響を受けるブレーキ、デフロスタ、車両重量などの装置を分かりやすくまとめ、改造の書面審査や車検(構造変更)手続きなどに必要な資料も明記した。
電気自動車への改造(EVコンバージョン)にあたっての留意点
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/press/date/1009/ct_p100929.pdf日刊自動車新聞
http://www.njd.jp/topNews/dt/1029/