エコカー減税打ち切りで大打撃
9月の国内新車販売台数(軽自動車除く)は30万8663台で、前年同月比4.1%マイナスで14ヶ月ぶりのマイナスとなった。9月7日に補助金制度の打ち切りが発表された影響で、対象の5ナンバー小型乗用車が12.2%のマイナスとなった。
7日までの間に駆け込み需要で販売台数も例年に比べ大幅にアップしたが、8日以降は約20%減となり補助金制度の影響は明確だった。
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自動車界のトレンドシフト
一方補助金の受け取り額が半額だった軽自動車は影響が少なかった。販売台数は4.6%増の16万3291台で9カ月連続の増加となった。
実際、普通乗用車から軽自動車へ乗り換える人が増えているという。トヨタ自動車は先日、軽自動車の取り扱いを開始すると発表した。市場のニーズに見合った戦略をとるとのことだが、エコカー減税が終了し、エコカーに強いという特徴が以前ほどクローズアップされなくなる可能性も十分にある。
9月のメーカー別の売り上げはエコカーを持つトヨタとホンダがマイナスに転じた一方、以前より軽に力を入れてきた日産は新車投入効果もあってプラスとなった。
また、エコカー減税制度の終了に伴い、中古車市場が活気を帯びている。割安感を強調する戦略で各社キャンペーンを行っているが、新車販売台数が減れば、下取りが減って市場に出回る車の数が減るため、市場の活性化への影響は限定的との見方もある。
環境ビジネス.jp エコカー補助金一覧
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