2010年度の新卒初任給調査！

社団法人経団連が10月1日、<2010年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」の概要>を発表した。この調査は1952年より実施され、対象は経団連会員企業と東京経営者協会会員企業の合計1,915社。

調査は2010年6月14日~7月5日に実施され、回答した企業は496社。従業員500人以上の会社が77.0％となった。

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中身を見ると、大卒事務系の初任給平均は207,445円となり、回答した企業内では前年比0.13%の上昇となった。大卒技術系は207,961円で0.06%増。大学院(修士)卒の事務系では225,698円、技術系で226,645円となり、どちらも0.1%未満の上昇。高校卒業では事務・技術ともに16万3,000円前後。

初任給の上昇率は、大卒事務の場合を取りあげてみると、2007年は0.66%、2008年は0.58%の伸びを示したが、2009年は0.09%と一気に縮小し、本年は0.13%の上昇にとどまった。

産業別に大卒事務系の初任給を見ていくと、石油・石炭製品が1位で238,612円。2位が新聞・出版・印刷で234,675円。逆に低いのは金融・保険業の191,307円で、回答した産業のうちで唯一20万円を切った。

企業の規模別の給与を見ると、大卒の事務は大企業になるほど給与が低く、300人未満の企業が最も高いという結果が出た。3,000人以上の企業で205,706円。100~299人規模の企業で210,710円。

高校卒の事務では100人未満の企業が170,417円であったのに対し、1,000~2,999人の規模では159,731円と、実に1万円以上の開きがあった。

本年の初任給の増減については、90.9%の企業が据え置き(凍結)。これは2003年の91.4%に次ぐ数字となった。1992年では凍結企業は1.9%だった。本年引き上げた企業は8.3%、引き下げた企業は0.9%となっている。




経団連発表：
2010年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」の概要
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2010/087.pdf

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