イラク政府は、自国内の原油埋蔵量を見直し調査した結果、これまでよりも多い1,431億バレルと、イランを抜いて世界第3位になったと発表した。4日のNHKニュースなどで報じている。
【画像:
jasewong's photostream】
これは、イラクのシャハリスターニ石油相が同日の記者会見で述べたもので、イラク国内66か所にある油田の埋蔵量を見直し調査したところ、これまで発表していた1,150億バレルより24%多かったという。
これにより、同国の原油埋蔵量は、サウジアラビアと南米のベネズエラに次ぐ世界第3位となり、イランを抜いたもの。
今回、埋蔵量が大幅に増えた理由について同石油相は「油田開発を手掛ける外国企業の進出に伴い、去年から油田調査が進んだため」としている。
イラク政府発表は、日本にとっても大きな位置づけに
イラクの油田をめぐっては、去年2度に渡って国際入札が行われ、日本企業「石油資源開発」も今年1月に、南部の油田開発の契約に調印している。
イラク政府の発表について日本の関係者は、埋蔵量で主要産油国の上位に位置することでのOPEC加盟国に割り当てられる生産枠の確保、各国の企業進出を促したいという狙いなどを指摘している。
先月30日には、イランの核開発疑惑から米国に同調しアザデガン油田開発からの撤退を余儀なくされたばかり日本だが、イラクの位置づけは、今後の日本にとっても大きなものとなりそうだ。
NHKニュース
http://www.nhk.or.jp/news/