ヤフーの「情報倉庫」であるデータセンター
ヤフー株式会社(以下 ヤフー)と系列会社の株式会社IDCフロンティア(以下 IDCフロンティア)が10月8日、福島県白河市に「新白河データセンター(仮称)」を建設することを発表した。
需要に応じてモジュールを追加し、敷地内に最大6棟の建設を検討している。第一期の建設規模は600ラック規模の1棟。2012年3月末の竣工をめざす。福島県は雇用や税収の効果、地域経済の活性化を期待している。
「新白河データセンター(仮称)」の建設予定地は、白河市県営工業団地「工業の森・新白河」の分譲地2.5ヘクタールの区画。「工業の森・新白河」は現在、味覚糖(株)など3社の工場が稼働し、1社が工場建設を予定している。
地震が少ない・首都圏に近い立地条件から施設を決定
データセンターは、インターネットの利用者がデータの送受信を行うサーバーを集めた「情報の倉庫」。サーバーには銀行やクレジットカードのIDやパスワードなど機密性・重要性の高いものも保管される。建物設備は堅牢で、自然災害にも見舞われにくい場所に施設されることが望ましい。
ヤフーは、新白河工業団地が首都圏に近く地震が少ない立地条件からこの地を選定した。
「新白河データセンター(仮称)」は総合的な外気空調方式を用いており、温度、風速、気圧が自動調整により、高度なレベルで快適に維持される。空調の90%以上は外気を利用し使用する電力量もかなり抑制している。さらに給電システムもエネルギー効率を追求した。
ヤフーでは、ヤフーグループ各社のサービス基盤となるだけでなく、クラウドサービスの提供や大型のコロケーション需要にも応えていくとしている。
株式会社IDCフロンティア
http://www.idcf.jp/pressrelease/2010/20101008001.html福島県ホームページ
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/