振興銀、武富士の大型倒産により　９月企業倒産の負債総額が4.6倍　

東京商工リサーチが10月8日、９月期における負債額１千万円以上の企業大型倒産の負債総額が1兆4180億円にのぼったと発表した。これは前年同月比の4.6倍になる。

負債総額が大きく膨らんだのは、日本振興銀行と武富士の経営破綻によるもの。日本振興銀行の負債総額は約6194億7100万円。武富士の負債総額は約4336億800万円。2社だけで1兆超となっている。


倒産件数は1102件で前年同月比4.6％減。14カ月連続で前年同月を下回っている。

業種別の倒産件数は、運輸業（6.2％減）、卸売業（14.9％減）、サービス業他（9.7％減）、建設業（5.5％減）、製造業（5.0％減）が減少。農・林・漁・鉱業（4件から15件へ275.0％増）、小売業（12.5％増）、情報通信業（6.6％増）が増加。昨年と同じだったのは、不動産業、金融・保険業。

東京商工リサーチでは、武富士については同社が破綻前から新規貸し出しを控えていため影響は限定的だが、日本振興銀行については影響が懸念されるとしている。10月にはエステティック・サロンの大手であるラ・パルレが日本振興銀行の連鎖破綻で倒産した。

2010年4～9月の企業倒産件数は前年同期比15.3％減の6555件。上半期としては４年ぶりに７千件を下回った。



東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/

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