足利銀行が一部メディアの報道に対し公式サイト内で否定
足利銀行の持ち株会社である足利ホールディングス(HD)が東京証券取引所への2010年度中の再上場を見送る方針を固めたとの10月15日付けの一部メディアの報道に対し、足利銀行が同社Webサイトなどにて否定する内容のアナウンスメントを発表した。
足利HDは2003年11月に経営が破綻。一時国有化された後、2004年1月に東証一部上場の廃止が決定した。2008年3月に野村FPなどの投資家グループが同銀行の経営再建に乗り出し、約2800億円を投資。2010年秋に再上場させ保有株の大半を売却する計画だった。
足利HDを支配下に置く野村HDは株価の下げを拡大
一部メディアが、足利HDの上場時期を11年度以降に先送りすると伝えたことを受けて、足利HDを傘下におく野村HDの株価は15日下げ幅を拡大させた。
足利HDは単体ベースで10年3月期の純利益は401億円に達し業績は順調に推移している。
足利銀行は次のように述べている。
本日の一部報道機関におきまして、上場に関する報道がありましたが、当社が発表したものではなく、当該事項を決定した事実はございません。
現状、上場に関して取り巻く環境は厳しい情勢にあると認識しております。こういった点も十分考慮して、上場申請の時期につきましては、今後、タイミングよく判断してまいりたいと考えております。
足利銀行
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