フィリピン国家統計局が10月12日、8月の輸出額(速報値)を発表した。それによると輸出額は約47億5千万米ドルで、前年8月の34億7千万米ドルからは36.6%の増加となった。10年7月は45億米ドルであったので1ヵ月で5.4%増えたことになる。通期でみると2010年1-8月の累計は329億7千万米ドル。240億米ドルだった前年同期と比べてで37.3%の増加となった。
電子部品のシェアが拡大
輸出額を部門別でみると電子製品が29億8900万米ドルで、収入全体の63%を占める。前年8月には20億5800万米ドルだったので45.3パーセントの増加となった。10年7月の28億6千万米ドルからも4.5%増加。
電子製品のうち、半導体などの電子部品は昨年8月から68.4%増加し、24億1千万米ドルに達した。一方、電子製品のうちでもオフィス機器、通信機器、電子データ処理機器などは前年8月と比べて大きく落ち込んだ。
部門別2位のアパレル・服飾品は、前年8月の1億4万米ドルから31.5%増加しして1億8千万ドルとなった。全体の3.8%のシェアとなっている。
ココナツ油は前年8月は4700万米ドルだったが、今年8月は1億3千万米ドル。181.6%の増加になる。自動車のイグニッションは7千3百万米ドルから46.3%上がって1億7百万ドル。
シンガポール向けの輸出が278%増加
国・地域別の輸出額では、対シンガポールが大きく上昇した。前年8月は2億5千万米ドルだったが、278.4%増加して9億6千万米ドルに達した。10年8月の輸出総額のうちシンガポール向けのシェアは20.3%まで拡大した。
一方、米国向けの輸出は昨年の6億2800万米ドルから2.2%増加して6億4千万米ドル。対日本は5億5千万米ドルから9.1%増加して6億米ドル。対中国は2億4千万米ドルから147.1%増加して5億9千万ドルとなった。
フィリピン国家統計局
http://www.census.gov.ph/data/pressrelease/2010/ex1008tx.html